昨日の記事の続きです。
今度はやや学習面や子育て面に意識を向けて。
特に勉強の苦手な子や点数を取り切れない子は
最善の予測をして最悪の準備しかしない
最善の予測って、何かって言えば、自分に都合のいい、楽ができそうな予測のこと。
テスト勉強に置き換えるとこんな感じ。
・一回やれば大丈夫
・ワークと同じ問題しか出ない
・覚えていると思う
・教えてもらえばできる
・前よりはやったつもりだから点数も順位も上がる
スポーツに置き換えるとこんな感じ。
こっちのほうが、想像しにくい人でも、イメージしやすいかな。
・シュートを打てば、全て入る
・狙ったところに打てば、相手は必ずミスをする
・こういう回転をかければ、相手はとれない
・これだけ練習したから、絶対負けない=つまり全国制覇・世界制覇
だから
今のままで大丈夫
これくらいでいい
スポーツに置き換えるとわかると思うけど、
なくない?こんなこと
なのにみんな勉強では、そういう都合のいい
最善の予測しかたてないの。
指導者の立場として最善の予測から最悪の準備をすると
・一回授業したから大丈夫
・ワークに書いているから覚えたはず
・聞かれたから教えたんだから、もうできる
・教えるのが仕事だから、できるかどうかは本人次第
・動画を見せておけば、授業と同じだから仕事はしてる
つまり、全科目満点。
やっぱり勉強でもなくない?こんなこと。
この程度の準備であれば、定期テストも学力テストも、入試も恐らく失敗することは目に見えますよね。
または、その本人や指導している人は、天才だと思ってるんでしょうかね。だって、一回教えて教わって、一回解いて、授業動画見ればできるようになるなんて、おいちゃんは無理だもの。そんな程度でできるようになんてならないよ。きっと天才だよね。じゃぁ、学校の授業だけで480点くらいとるんじゃないかな、そんなことができる子は。
見方を変えてみて、保護者の方だとか社会人の方とかは、自分の部下や後輩がこういう
最善の予測をして最悪の準備しかしない
だったらどう思います?
上手くいかないだろうな
失敗しかないな
それは無理だろうな
恐らくそういう予測が立つでしょう?
そしていざ本番(中学生や高校生なら、大会や試合と考えてもいいかもしれない)が来て、どうなると思います?
やっぱりその予測通りに、うまくいかなかったり、失敗したり、あっけなく負けたりするでしょう。
じゃぁ、自分の子どもをそう育てないようにはどうすればいいか
これはまずね、失敗をさせるしかない。
自転車を補助輪なしで乗れるようにするには、
失敗してもいいからやらなければいけないし、やらせなければいけない
心配だから補助輪をつけておいてあげる
転ぶと痛いだろうから、ずっと持っていてあげる
これをやらせているうちは
補助輪があればできる
持ってもらっていればできる
こういう力しかつかないのね。
失敗するだろうな、間違えるだろうな
を先回りして、守ってあげているうちは、
自分で失敗を想像する力はつかない。
失敗や最悪を想定したうえでの準備なんてできるようにならない
解らないときに、すぐ教えてもらう、という発想しか持てない子は
自分で調べなきゃ
どこかで習ったはず
忘れちゃったな
というようなまず自分で何とかする力みたいなものが全くないし、つかないままになっちゃう。
最近はそういう子が本当に増えてる気がする。自分で何とかしきる力がない。だから、困ったら立ち止まってるだけ。できないと向き合う時間と意識がありすぎて、そこから「だれか(おそらく保護者)が助けてくれるでしょ、教えてくれるでしょ」というところで自分のするべきものが止まっちゃう。だから、自分でできるようにならない。
つまり、何もできるようにならない。してもらえない、という気持ちだけ持って、できない自分をつくった理由が、「やらない自分」じゃなくて「助けてくれない・教えてくれない周りの人」という気持ちになる。
だから本当は小さいうちにたくさん失敗をさせて、それをクリアさせていくということをいっぱい経験させなければいけないんです。
それには失敗をするようなトライをしたことを認めてあげなければいけない。そういう勇気というか覚悟が保護者には必要ね。そして、トライをしないことを注意しなければいけない。さらには失敗を責めない。そして自力でやるようになるまで待つ必要もある。
助けを求めてきても、やらない状態での助けは絶対にしない。
やるっていうのは、やりきるってことね。ただやるなら、わんこでもやる。
そしてもう一つ大事なのが、
今の自分の「こんなものでいいかな」をいつでも超えるような意識を持たせなければいけない。
ちょっと高い遠くの目標を意識させる感じかな、違うかな。
ほんのちょっと無理をするかな。自分のこんなもん、を一歩だけ踏み出す感じかな、違うかな。
今てらこや。は、毎回きたら、自分で仕上げてきたところまで本当にできるようになっているかどうかのテストをする、という流れで指導をしています。わからないものがあれば説明はするけれど、自分でできるように仕上げてきたところなんだから、まずは自分で調べましょう。教わるのはそのあとで。みたいな感じかな。
そうするとね、「今日はもう準備したものが終わりました。」っていう子が増えて、そういうことを言う回数が増えて、あっという間に終わる子が増えている。ほんと一時間もしないで、準備してるものはもうないです、なんて言える子までいる。
理科だけやってきたの?
3日もあってそれだけしかやってないの?
数学と英語の準備はしてないの?
そう聞くとね、「はい」っていうのさ、そういう子は。
だとしたらさ、想像力が足りない。
足りなくなるなんて、想像できるでしょ?
あっという間に終わるなんて、わかるよね?
じゃぁさ、
定期テストまでこのペースで学習を進めたらどうなる?
次回までの家庭学習もこのままでどれだけクリアするの?
英語がまだLESSON1終わってないんですけどいつ終わるの?
もう学校はLESSON2も終わろうとしているのに。
これくらいの密度の学習しかできなくて、学力テストは?受験は?
そういうことを聞かれたら、
できないままです、やばいです。とかいうわけ。
仕方がなさそうにね。
んでさ、そういうことをこっちがいうと、こっちを悪者にするわけ。
なんか怒ってる とかってね。
もうさ、そうやって人のせいにするメンタルの時点で
成長する可能性がない
悲しい事実だけどね。
だって、自分の未来や将来が、自分で努力をすればなんとかできる、自分の掌の中にあるという感覚を持つ気がないわけでしょ。
誰かが何とかしてくれる、または未来の自分がなにかやるもの、と思っているんでしょ。今の自分の努力は必要ないんでしょ。
だったらさ、イチローはプロになったときからすごかったから、もうそのときにはできたんだから、ということでしかないよね。
いっぺん検索してみて、イチローとか、サッカー選手の本田圭佑とか、
小中高校生のときにどんな努力をしてたか、どんな気持ちをもってやっていたかだって、今なら出てくると思うから。
おととい残ってもらって話をした女の子がいたけど
こういう気持ちをつくれるかどうかが大切だ
っていう話をしたつもりだけど、うまく伝わったかなぁ。
話が散らばっちゃって、うまく伝えられなかった気もするなぁ。
申し訳ない。まだまだおいちゃんも技術がないね。
伝えたかったのは、
あなたはもう450点をとる力もあるし、周りからあったまいいね、と言われるくらいの力もある
でも、自分はそうなんだ、と確信をもって、だからこそ、その確信を事実にするためには、今までの一歩だけ多めの努力をし続けていかないといけないよ、今のあなたの思うこんなもんでいいかな、は凡ミスをして、450点に届かない人の、こんなもんでいいかな、になっているんだよ。
ということ。
できる自分をつくるために
どれだけ自分の努力が必要か
どれだけ自分の気持ちが必要か
できる自分をつくるために
最悪を想定して最善の準備を続ける
今の自分の想像を一歩超えたの準備を続ける
想像を超えた一歩ってどれくらいかと言えば
たった1%でもいいわけ。
1.01³⁶⁵=37.8
0.99³⁶⁵=0.03
いつかブログに書いたことがある気もしますが
すごく端的に言うとだけど
毎日1%分だけ多く努力を続ければ
1年後には37.8倍の力をつけられているし
毎日1%分だけ手を抜いた努力を続けてしまえば
1年後には30分の1の力に落ちてしまう
こう捕らえてもらえば大体いいかな。
未来や将来は
最善の予測をたてれば
1年後には37.8倍にパワーアップ
最悪の予測をたてれば
1年後には30分の1にパワーダウン
最善の予測の中なら
おそらくもうこのままでいいよね。だって、1年後には30倍以上になってるんだから。
でも、最悪の予測の中だと…わかるよね。
おいちゃんはもう
最善の予測の中で行動をしないで
おいちゃんばかり悪者にするやつの相手をする若さはないよ
最悪の予測の中で歯を食いしばって
それでも毎日今の自分を一歩超えた努力をする子を相手したい
システムを変えてしまったから
(なにより、おいちゃんは歳を取ってきているようですわ)
もうムリヤリ悪者になって、それでも点数をとらせる、志望校に入れる、ということはやれないよ。
前者は伸びないままそのまま、という未来をつくってしまうよ。
後者は頑張ってよかった、自分ってすごいという未来に辿り着ける。
てらこや。は
最悪の予測の中で歯を食いしばって
それでも毎日今の自分を一歩超えた努力をする子
のための塾です。
よりそういう方向に舵を取ります。
だから自分で頑張るぞ、という子にとってはより楽しい、やりがいのある方向になりますが、そうでない子にとっては、教えてくれない、できないまま、わからない、という塾でしかなくなってしまいます。
普通の塾とは一線を画していこうと思っているので、
ご検討の方はご注意ください。
分割しても、相当長くなってしまいました。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。ペコリ
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